切り抜き画像の作り方

切り抜き画像の作り方 ブログ

好きな選手の応援、好きなアイドルの誕生祭、飼っている大切なペットなど…
デザインの中に人物や動物など、特定の物を切り抜いた画像を入れたい!という場合がありますよね。

ではその切り抜き画像、どうやって作るのかご存知ですか?

今回は「写真の切り抜き方が分からない!」という場合の切り抜き画像の作り方をご紹介します。
最近のアプリ・ソフトはとても便利で、誰でも簡単に切り抜きができるようになっています!
色々方法がありますので、切り抜き画像が必要だという方はこちらを参考にチャレンジしてみましょう。

①Photoshop

人物に限らず、画像の編集ソフトとして世界的にも最もよく使用されているのがAdobe社の『Photoshp』ではないでしょうか。

有料のアプリケーションになりますが、多彩な機能を備えているため、頻繁に画像の編集などを行う場合にはオススメです。画像の切り抜きも手軽に行うことができます。

まず、切り抜きたい画像を用意してPhotoshopで開いておきましょう。
上部の選択範囲メニュー>「被写体を選択」を選びます。

すると、人物の輪郭に沿った選択範囲が自動的に作成されます!
被写体と背景の境目が曖昧な画像だとうまくいかないこともありますが、背景がぼやけていたりすると、上の画像のようにきれいに選択範囲を作ってくれます。

選択範囲が作成されたら、レイヤーパネルの下部にある「レイヤーマスクを追加」を選択します。
これでひとまず切り抜きができました!

「レイヤーマスク」は画像の一部を隠してくれるような機能なので、データとしては元の画像の状態を維持しています。
後から輪郭部分の細かな修正をしたり、別の画像と合成して上手くなじむよう調整するのにとても便利です。

レイヤーマスクを選択した状態で選択範囲メニュー>「選択とマスク」を選択すると、さらに細かく調整することができます。
「グローバル調整」という項目で、輪郭部分をぼかしたり、くっきりさせたりすることができるので、思い通りの仕上がりになるまで数値を変えて調整してみてください!

②Illustrator

「Photoshopは持っていないけど、Illustratorは持っている」という場合は、簡単な画像であればIllustratorでも切り抜きを作成できます!
Illustratorも有料になりますが、こちらは画像の加工や編集というよりも、デザインの素材やレイアウトの作成・図形を用いたイラストの描画に優れたアプリケーションになります。

ではまず、先ほどと同じように画像を用意します。
画像の中の切り抜きたい被写体に沿って、ペンツールやブラシツールを使って輪郭を縁取りしていきましょう!

例の画像ではペンツールで作成してみましたが、使いやすい方でOKです。
ブラシでも試しましたが、ほとんど同じような仕上がりになりました。
ブラシの場合は、縁取った線を全て選択して、オブジェクトメニュー>「パス」の中にある「連結」を行っておきましょう。これで1つのパスになります。

パスを作成できたら、作成したパスと切り抜きたい画像を選択します。
オブジェクトメニュー>「クリッピングマスク」>「作成」で切り抜き画像の完成!

ですが、輪郭がくっきりしていて自然な切り抜きに見えないので、輪郭をぼかしてみます。

効果メニュー>「スタイライズ」>「ぼかし」を選択すると、ウィンドウが出てくるので、ここでぼかしの半径を設定します。数値が大きくなるほど、ぼかしの範囲が広がります。
プレビューで確認しつつ任意の数値に設定したら、切り抜き画像の完成です!

先ほどのPhotoshopと比べたら、ちょっと輪郭の処理が微妙かも…?
パスのつくり方次第でより精度の高い切り抜き画像を作ることは出来ると思いますが、photoshopよりは難易度が少し高くなります。
illustratorでの切り抜きは、複雑な形でないものや、星形や丸型にくり抜きたい場合にオススメです。

③removebg

次に、「removebg」での切り抜き方についてご紹介します。

「removebg」は、写真の背景を自動で切り抜いてくれる無料のWebサービスです。
PhotoshopやIllustratorは有料ソフトになりますが、こちらは無料でお手軽に切り抜き画像にチャレンジできます!
アプリケーションではなくブラウザ上で利用できるサービスのため、パソコンはもちろんスマートフォン・タブレットでも利用することができます。
まず、removebgのサイトにアクセスしてみましょう!今回は、パソコンを使用して切り抜き画像を作ってみます。

サイトの画面右側に「画像アップロード」というボックスがあるので、ここに切り抜きたい画像をアップロードします。
すると…

このように、背景が透過された切り抜き画像があっという間に完成!
この画像ではサッカーボールも一緒に切り抜かれていますが、これも簡単に削除することができます。
画像右上にある「編集」ボタンを押してみましょう。

画像右の欄に「背景」「削除/復元」タブが表示されます。背景タブでは、元の写真の背景をぼかしたり、別の写真を背景として使用することができます。
今回は、削除タブを使用します。
ブラシで消したいところをクリック(またはスクロール)することで、不要な部分を削除することができます。
また、「復元」で消した背景を部分的に元に戻すこともできます。

調整が終わったら「ダウンロード」ボタンを押して完成です!

とても手軽に切り抜き画像を作成できますが、無料版の場合は個人利用のみ、画像も少し低品質になるので、ご注意くださいね。
有料会員になると、商用での利用や・さらに高品質な切り抜き画像の作成が可能になるので、気になる方はチェックしてみてください。

④clippingAC

 

「clippingAC」も、無料で切り抜き画像を作成できるサイトです。
現時点ではベータ版になりますが、こちらのサイトもAIが自動で切り抜きを行ってくれます。
では、早速試してみましょう!

切り抜きたい画像をアップロードすると、背景が削除された画像が結果として表示されます。
「オリジナル」を選択すると、切り抜き前の画像を確認することができます。
右上の「編集」ボタンで切り抜いた画像の編集ができます。

clippingACも、「編集」ボタンから背景を編集したり、不要な部分を削除・復元する機能があります。挙動としては、removebgと似ていますね。
ここで調整を行って、「ダウンロード」からデータを保存したら完成です。
clippingACでは、低画質版と高画質版のデータが選べるので、お好きな方をダウンロードしてください。

⑤【番外編】iphoneで簡単切り抜き!

最後に、iphoneをお持ちの方限定になりますが、iphoneに標準で切り抜き機能が備わっていますので、そちらをご紹介します。
2022年9月のiOS16のアップデートにより、iphoneでも簡単に写真から切り抜きを行えるようになっています。

カメラロールなどから切り抜きたい画像を選択して、切り抜きたい被写体を長押しタップします。
すると対象の被写体が縁取られて、選択状態になります。そこで「コピー」「共有」という項目が表示されるので、「共有」を選択。

ウインドウが出てくるので、「画像を保存」を選択すると、切り抜いた部分のみの画像データが保存されます。これで完成!

背景との境界が曖昧であったり、被写体がはっきりしていなかったりする場合は、うまく選択できないことがあるようなので、人物や切り抜きたいものがなるべくはっきり映っている写真で挑戦してみてください。
一部対応外の端末もあるようですが、この機能はとても便利ですね。

⑥まとめ

今回は有料のソフトと無料ソフトでの画像の切り抜き方についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
使用用途や用意する素材にもよりますが、無料で利用できるサービスだけでもかなり十分な切り抜き画像を作成することができたと思います。
ご紹介したもの以外にも、切り抜きが行えるソフトやサービスが沢山ありそうなので、ぜひ色々試してみてください!

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